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皆さんこんにちは
インドネシアではあまり犬を見かける機会がありません。
ヒンズー教徒が多いバリ島には沢山いるんですが、その他のイスラム地域ではまず見る事はないんです。
イスラム教の教えとして、犬は不浄の生き物。 その為に犬を飼う人は殆どいないんです。
その代わりに猫は沢山。どこの家に行っても猫を飼っていまして、のんびり寝そべる猫たちを見る事が出来ます。ネズミ捕りにもなるので非常に可愛がられているんですね。
我が家にも猫が今10匹います(といっても外に段ボールを置いてまして、家の中では飼ってません)。
nanasがバリ島から帰ってきた時にはすでに7匹いまして、つい最近3匹生まれたんです。papikoが猫好きなのでそういう状況になってるんですけれど、餌代だけでもかなりの出費。
猫をどうにかして、と訴えてもpapikoは知らんぷり、とにかく可愛がってるんでnanasはお手上げ状態なんです。

nanasは本当は犬が大好きで、バリ島に暮らしている時にも犬を2匹飼ってました。
一頭はキンタマーニ犬という種類、もう一頭はバリでしか見られない、バリにはどこにでもいるタイプのバリ犬。
キンタマーニ犬はバリ島の高地にあるキンタマーニ、という涼しい場所で多く見られるフサフサな毛が特徴的な犬で、バリ犬はツルツルな毛並みです。
両方ともとても可愛い犬なんですが、特にキンタマーニ犬の方は身体が大きくて、吠える声も大きく、番犬として活躍してくれました。
現在は2匹共、バリを離れる前に住んでいた貸家の大家さんが面倒を見てくれていまして、ありがたい事に元気でいます。
papikoは最初犬を飼う事に猛反対だったんですが、番犬になるし子供達の良い遊び相手になるからと説得。飼う事が出来ました。
飼ってしまえば可愛いのか、よく散歩に連れて行ったり、遊んだりもしていましたよ~( ◠‿◠ )
しかし
バリ島では犬に関しては非常に切実な問題があります。
狂犬病です。
今でも年間数十人の方々が狂犬病を発症して亡くなっている恐ろしい感染症です。
日本でも毎年狂犬病の予防接種が義務付けられていますが、バリ州政府も必死で予防接種を推奨していますし、無料で注射してくれています。
それでも大量の野良犬が溢れるバリ島ですから中々いきわたらず、結果犠牲者を出してしまっているんですね。
狂犬病は感染した犬に噛まれる事で100%発症し、死に至る致命的なものでして、犬だけでなく猫や猿なんかからも感染する事があるので注意が必要。
バリ島を訪れる際には野良犬には絶対に近寄らない方が賢明です。
nanasは一度動物専門の市場から買ってきたバリ犬で大変な思いをした事がありまして・・・・
その犬はまだ生後2か月の真っ白な可愛い犬だったんですが、買ってきてからすぐに異常な行動を見せ始めたんです。
酷い鼻水、毎日寝てばかり、段々と衰弱してきて、そこら中の物をかじりまくり下痢もひどい・・・病院にも連れて行きましたが診断は寄生虫との事で、薬を飲ませて様子を見ていました。
そうこうしているうちに暴れたり唸ったり、狂暴になってきて何度か噛まれてしまったんです。
最終的には苦しんで死んでしまったんですが、直前に見せた獣医さんによれば、ジステンバー(犬の感染症)でしょう、との事でした。
が、
数日たってからそんな事があったよ~と話をした友人から、もしかしたら狂犬病だったのでは?と言われたんです。死んだ犬の症状が、どうも狂犬病に酷似しているようだと言われ、( ゚Д゚)冷や汗でした。
ネットで調べまくったんですが、ジステンバーと狂犬病の症状が似ているためにハッキリわからず、恐怖にかられました。ハッキリさせるには死んだ犬を解剖して検査しなければいけないという事ですが、時すでに遅し。
子供達も噛まれていましたので心配でどうしようもなくなってしまったんです。
犬に噛まれてからの狂犬病発症までは潜伏期間があり、長い場合は半年、とも言われてますし、短ければ10日とも言われていまして、その間に狂犬病のワクチンを受ければ発症を防ぐ事が可能なんです。
3人で慌てて病院にいきましたよ・・・

一人につき3回の狂犬病ワクチンの接種が必要でして、当日に1回、その後に2回、注射を受けました。
総合病院で、日本人スタッフもいる大きな病院で受けましたが、色々と状況を質問され、注意も促されました。
そういった狂犬病ワクチンを受けに来る方は多いようで、猿や犬に噛まれて慌てて来院するそうです。
このワクチンにかかった費用は3人で4万円・・・でした。

動物は可愛いですし癒されますよね、nanasはバリ島に置いてきた犬たちに会いたくてしかたありません。
多分年内には会いに行くかも・・・

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